「蓄熱式暖房器」とは、電気料金の安い夜のうちに深夜電力を利用して、ヒーターで暖房器内にある熱の冷めにくい蓄熱レンガに熱を貯め、日中は、夜のうちに貯めた熱を利用して部屋を暖める暖房のことです。
設置条件として、深夜電力(時間帯別)契約と、灯油やガス暖房と違い蓄熱量と能力が限られている為、高気密・高断熱住宅での設置条件となります。
「蓄熱式暖房器」は、機械の蓄熱できる容量により、同じメーカーの中にラインナップが5~6種類あり、6帖間用~15帖用とそれぞれ部屋の広さにに合わせた暖房器を選ぶことができます。実際の使用は、明日の気温を調べ、気温に応じて蓄熱量を設定することにより、夜のうちに設定された量を蓄熱をします。設定を間違え、蓄熱量を多く設定したりして翌日暖かかった日には、暑くてたまらない日もありますので、注意が必要です。
温度設定もあり、ファンを利用して部屋の温度を上げることも可能ですが、通常では、蓄熱された本体のふく射熱により部屋が暖かくなりますので、風やホコリも舞い上がらず、湿気も出ないクリーンな暖房器といえます。石油ストーブやガスストーブと違い、燃料を燃やすことがないのでCO2発生もなく環境にも優しいストーブと言えます。
蓄熱暖房器は、ヒーターと蓄熱レンガの組み合わせでシンプルな構造の為、耐久性もあります。数年後にヒーター・蓄熱レンガ・ファン等の交換が必要になりますが、灯油・ガスストーブからみるとメンテナンスのサイクルは長いです。
リフォームで蓄熱式暖房器を設置する場合は、最初に述べたように深夜電力(時間帯別)の契約と高断熱・高気密住宅がお勧めの条件となりますが、それ以外に既存の住宅の電気容量が間に合っているかを確認します。蓄熱暖房器を設置する場所までの配線とブレーカー、引き込み線等、蓄熱暖房器は電気容量が大きいので、殆ど住宅で電線の交換を要します、リフォームの際は、蓄熱暖房器の本体の値段+設置費+電気工事費の費用となります。
一日中暖かい健康的な蓄熱式暖房器は、燃料の補給作業も無く、火を使わずに安全で快適な暖房器と言えます。
当社でもオール電化住宅の施主様をはじめ、私も使用しております。